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【2022年】日本のゴルフ人口の推移を男女別、年齢別に紹介。若者ゴルファーは増加した?

ゴルフといえば年配の人がやるスポーツというイメージを抱いている方も多いのはないでしょうか。

実際にゴルフ場やゴルフ練習場に足を運ぶと、若者より年配の方のほうが多く、ゴルフ場のサービスや配慮に関しても年配の方に向けたものが多いのが事実です。

しかし、新型コロナウイルスの影響でゴルフ業界も大きく変わりつつあるのをご存じでしょうか。

この記事では、ゴルフをプレーしたり、ゴルフ業界に携わる人達、いわゆるゴルフ人口について詳しく解説していきます。

ゴルフ人口の推移や若者ゴルファーの増加についても解説しているので、ゴルフ業界へのリサーチにも役立つはずです。また、これから伸びるゴルフ事業やその見定め方についても触れていきます。

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【2022年】日本のゴルフ人口

2022年現在の日本のゴルフ人口は約560万人とされています。

これは公益社団法人・日本生産性本部が発行した、レジャー白書2022を通して発表された数値です。レジャー白書とは、全国の15歳〜79歳の男女を対象にインターネットで趣味についてアンケートを実施し、それをまとめたもの。国内のゴルフ人口を図るものとして、ゴルフ業界では信頼のおけるデータと言われています。

日本のゴルフ人口の男女比

ゴルフをしているのは男性のほうが多いイメージですが、実際の男女比はどうでしょう。

性年代別のゴルファーのグラフ

(出典:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社「第1回 『 ゴルフに関するアンケート調査 』より抜粋」

調査会社であるCCCマーケティング社が、2019年にゴルフ場でゴルフをプレーした約1,000人を対象に、男女比率と年齢層について調査を実施しました。その結果、男女比の割合は男性が80%を占め、女性が20%となりました。

また2022年にゴルフ用品販売店の「ゴルフパートナー」が全国で行った調査では、日本のゴルフ人口の男女比は男性が63%に対して、女性ゴルファーが約37%と、2019年から比べて、女性ゴルファーが17%も増加していることがわかりました。

このことから日本のゴルフ人口はまだまだ男性が多いものの、女性ゴルファーの割合が年々増加していて、今後も増加していくものと思われます。

日本のゴルフ人口の年齢別割合

レジャー白書の調査によると、ゴルフ人口の年齢別割合が20-30代が13%、40-50代が37%、60-70代が50%となっています。

このことから、現在のゴルフ業界でもっとも多いのは60代-70代、いわゆる団塊の世代が日本のゴルフ人口の中で一番多いとわかっています。

世界のゴルフ人口は?

2021年のR&Aとスポーツマーケティングサーベイズの調査によると、世界のゴルフ人口は約6,660万人と発表されています。

その中でも特に多いのはカナダ、アメリカを含めた北米地方で、そのゴルフ人口は約3,000万人です。アジアでは日本がもっともゴルフ人口が多く、アジア全体では約2,300万人の人がゴルフをしています。

ヨーロッパでは、イギリスやアイルランドを中心に約1,000万人の人がゴルフに関わっていると発表されました。

このことから世界のゴルフ人口の割合でいうと、約半分がアメリカを中心とした北米の人たちということになり、ゴルフの中心はアメリカということがわかります。

日本のゴルフ人口の推移

この章では、日本のゴルフ人口の推移について解説します。

日本のゴルフ人口は減り続けていた

日本のゴルフ人口は若干の増減はあるものの、1994年の1,450万人をピークに減り続けています

宮里藍さんによる「藍ちゃんフィーバー」や石川遼さんによる「ハニカミ王子」、最近では渋野日向子さんによる「しぶこフィーバー」など、熱烈な盛り上がりを見せつつも、2015年にはゴルフ人口がピーク時の約半分となる760万人に減少しました。

緊急事態宣言が発令された2020年には、ゴルフコースの営業停止や自粛生活も相まって、ゴルフ人口は520万人まで減少しています。

しかし、2021年のレジャー白書の調査では、日本のゴルフ人口が560万人となり、2020年から40万人増えたことがわかっています。

コロナ禍以降のゴルフ人口は?

前述のとおり、新型コロナウイルスが流行しはじめた2019年から2020年にかけて、日本のゴルフ人口は520万人まで減少しています。これは1994年から続くゴルフ人口の減少に合わせて、日本史上初の緊急事態宣言発令により、ゴルフ場の営業停止やプレー自粛によるものと言われています。

一方で、2021年のレジャー白書の調査では日本のゴルフ人口は560万人まで回復しており、4年ぶりにゴルフ人口が増加しています。また公益社団法人、全日本ゴルフ練習場連盟による調査によると、新型コロナウイルス流行後にゴルフ練習場の利用者が増加したというデータも発表されています。

このことから、コロナ禍を経て、ゴルフをプレーした人、ゴルフを練習している人がコロナウイルス流行前の2019年より増えていることいえるでしょう。

コロナ禍以降にゴルフ人口が増えた理由

コロナ禍以降にゴルフ人口が増えた要因として考えられるのは、ゴルフは3密を避け、ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめるスポーツとして注目されたからです。

また、有名人によるゴルフ動画が増えたことにより、ゴルフに興味をもつ若い世代の人や女性が増えたことも要因とされています。

新型コロナウイルスが蔓延した結果、ソーシャルディスタンスを保つ必要性や、ステイホームで動画を見る時間が増えたことにより、ゴルフに興味を持つ若者や女性が増えているといえるでしょう。

今後のゴルフ人口とゴルフ市場

この章ではデータから予測できる、今後のゴルフ人口やゴルフ市場について解説していきます。今後のゴルフ業界の展望のポイントは以下の3点です。

  • ゴルフ人口は減り続ける
  • 若者や女性の増加で新しい需要が生まれる
  • 世界的なゴルフ人口は横ばい

詳しく解説していきます。

ゴルフ人口は減り続ける?

幸いなことに、新型コロナウイルスの影響で若い世代のゴルフ人口は増える結果となりました。

しかしこの先、日本全体のゴルフ人口は減り続ける可能性が高いといえます。なぜなら、日本人ゴルファーの半数近くが60-70代であるからです。

ゴルフ場やゴルフ練習場の数はゴルフ人口に比例しています。なのでこの先、ゴルフ場やゴルフ練習場の数も減少していくことが予想できます。

少子高齢化の問題はゴルフ業界だけの問題ではありませんが、現在のゴルフ業界を支え、作ってきた世代が減るということは、ゴルフ業界も何かしらの変革が必要なのかもしれません。

とはいえ、他スポーツと比べるとゴルフ人口の割合は高いといえます。

スポーツ庁の調査によると、1年間に実施したスポーツの全体割合は、水泳、テニス、バドミントン、野球、サッカー・フットサルなどと比べるとゴルフをしている人の割合が高くなっています。

働き世代の減少はどのスポーツ参加者の増減にも関わることであるといえるので、ゴルフ人口の絶対数は減ったとはいえ、ゴルフは未だ人気の高いスポーツだといえるでしょう。

若者や女性の増加で新しい需要が生まれる

日本のゴルフ人口が減るからといって暗いことばかりではありません。前章で解説してきたとおり、少子高齢化によってゴルフ人口の男女比や年齢層は大きく変化します。

松山英樹選手や渋野日向子選手といった、世界を舞台に戦うプロゴルファーの活躍も相まって、若い世代の人や女性ゴルファーは今後もさらに増えることが予想できます。

そうした若者や女性ゴルファーのニーズを把握、理解しておくことで、新たな需要を押さえることができるでしょう。

世界的なゴルフ人口は横ばい

新型コロナウイルスの蔓延によるゴルフ人口の増加は日本だけではなく、世界的にもゴルフ人口は増加しています。

その結果、アメリカのゴルフ用品最大手の「キャロウェイゴルフ」は、2022年上半期の売上がコロナ前の2019年に比べて、2.4倍も増加しています。ほかにも、「タイトリスト」や「スコッティ・キャメロン」で有名な「アクシネット」も2021年を上回る売上を記録していることから、ゴルフ業界全体の景気が好調ということがわかります。

今後の世界的なゴルフ人口の展望ですが、人口が最も多い国である中国やインドでゴルフがもっと盛んになれば爆発的にゴルフ人口が増えることも予測できます。

しかし、現状では中国やインドの人口の増加に対して、ゴルフがあまり普及していないので、それは難しいかもしれません。

一方で、2022年にサウジアラビアを拠点として発足したアジア発のプロツアー、LIVゴルフが発足しました。世界1のプロツアーであるPGAツアーと激しく揉めているため、まだまだ前途多難な状況ですが、LIVツアーがPGAツアー同等の世界的なツアーになれば、アジアのゴルフ人口も増加し、ゴルフ業界もまだまだ明るいかもしれません。

新たなゴルフビジネス。一般社団法人日本インドアゴルフ協会

ゴルフ事業の伸びしろは、ゴルフ人口の男女比や年齢別の推移に着目すると見えてくる

これまで解説してきたことをまとめると、高齢化によって日本のゴルフ人口は減ります。それに比例して、ゴルフ場やゴルフ練習場も少なくなっていくでしょう。

しかし、コロナ禍によって新しくゴルフを始める若者や女性も多くなり、新しい需要も生まれます。

若者や女性のニーズは押さえるべき

これからゴルフ業界で働く人、働きたい人、起業したい人は若者や女性のニーズは押さえておくのがベターでしょう。

この記事で解説してきたとおり、日本人ゴルファーの内訳は少しずつ変わりつつあり、従来のビジネスモデルでは厳しいことも増えてきます。

ゴルフ業界で事業を始めるなら、よりターゲット層を意識して事業に反映させることが重要でしょう。

若者や女性の増加を狙った取り組み

若者や女性を増やす取り組みとして、プレー代の割引や粗品のプレゼントなど精力的に取り組んでいるゴルフ場やゴルフ練習場もあります。

また、従来の屋外練習場で行うグループレッスン形式のゴルフスクールではなく、マンツーマン形式やオシャレで快適な環境で行うインドアゴルフスクールも増えてきました。

ゴルフウェアのアパレルブランドも年々増加しており、ゴルフ初心者に向けたゴルフクラブレンタルサービスを手掛けている企業もあります。

これからゴルフ事業に参入するなら若者や女性をターゲットにする視点が重要でしょう。

ゴルフを通じたマッチングサービス

男女の出会いを目的としたゴルフコンペなどは少し前からありましたが、最近ではスマホ1つで異性の人とラウンドできる、ゴルフマッチングサービスまで開発されています。

アプリ開発にはシステムエンジニアの知見やスキルが必要になってきますが、こうしたデジタルとゴルフを組み合わせたサービスや事業も大きく伸びる可能性があります。

ヒントは日常生活にあり

需要が増しそうなゴルフ事業を見つけるには、世の中の流行をしっかりとチェックしておくことが大切です。

近年では女性にかぎらず、美意識が高い男性も増えており、男性専用のエステや美容整形も増えてきました。また、かっこいい体、美しい体になるためにプライベートジムに通う人も少なくありません。

そうした世の中の流行から需要を見抜き、ゴルフに落とし込んだ結果が現在のゴルフスクールブームといえるでしょう。これからゴルフ業界で働きたい、起業したい人は世の中の流行をしっかりとチェックして、ゴルフ事業に落としこんでみてください。

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