ゴルフを始めてラウンドを周るのにも慣れ始めた頃、「フィッティングって本当に必要なの?」と感じたことはありませんか?なんとなく難しそうで、敷居が高く感じている方も多いかもしれません。
「初心者には意味がない」「上達してから受けるべき」という意見もあれば、「最初からクラブが合っていないと上達しない」という声もあります。
結論から言うと、フィッティングは「誰にでも必要」でも「意味がない」ものでもありません。正しいタイミングと目的を理解して活用すれば効果的です。
この記事では、フィッティングの判断基準とメリット、タイミングや注意点までをわかりやすく解説していきます。

ゴルフのフィッティングとは
ここではまず、フィッティングの基本的な意味や試打との違い、受けられる場所を確認します。
フィッティングの意味・必要性
ゴルフのフィッティングとは、プレーヤーの体格やスイングに合わせて、ぴったり合うクラブを選ぶことを指します。
たとえば、シャフトの硬さや長さ、ロフト角やライ角など、細かい仕様を専門の機器で測定し、スイングとの相性を見ながら調整していきます。こうした工程を経ることで、自分の動きに合ったクラブを見つけやすくなり、ショットのミスも減らせます。
逆に、合わないクラブを使い続けると、スイングに無理が生じたり、打球が安定しなかったりすることも……。初心者ほどクラブに動きを左右されやすいため、早い段階でのフィッティングはスムーズな上達につながります。
フィッティングはどこでできる?
フィッティングは、専門の設備や知識がそろった場所で行われます。代表的な場所を以下にまとめました。
| 実施場所 | 特徴 |
|---|---|
| ゴルフショップ(量販店) | 気軽に立ち寄れる店舗が多く、無料や低価格で受けられることも。取り扱いブランドは幅広い。 |
| メーカー直営の専門施設 | 精度の高い測定と豊富なクラブの選択肢が魅力。予約制で、費用が発生するケースが多い。 |
| ゴルフスクール | スイングレッスンとセットで受けられることもあり、フォームの改善と並行してクラブ調整ができる。 |
どこを選ぶかは、ゴルフ歴や目的によって変わってきます。初めてなら、まずはショップやスクールでの簡易的なフィッティングから試してみるのもおすすめです。
試打との違い
試打は、複数のクラブを実際に打ってみて、自分に合う打感や球筋を探る方法です。フィーリングを確かめるのには効果的ですが、感覚に左右されやすくスイングデータや数値面での分析までは行われないのが一般的です。
一方、フィッティングは測定データをもとに「何が合っているか」を分析する工程です。数値に基づいた提案が受けられるため、理論的なクラブ選びができます。
フィーリングで選ぶ試打と、分析から導くフィッティング。どちらも有効ですが、最初にフィッティングで候補を絞ってから試打すると、より納得のいく1本に出会いやすくなるでしょう。
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ゴルフのフィッティングの方法・流れ
ここでは、一般的なフィッティングの進み方について、代表的な3つの工程に分けて紹介します。
1)カウンセリング・ヒアリング
最初に行われるのが、ゴルフ歴やスコア、スイングの悩みなどを確認するヒアリングです。
どんなクラブを探しているのか、現在の使用モデルや目指すスタイルも含めて話しながら、全体の方針を決めていきます。クラブ選びの前に、自分のプレースタイルを言語化する工程ともいえます。
2)スイング測定・データ分析
次に、実際にボールを打ちながらスイングを数値化します。
計測には弾道測定器(トラックマンやGCクワッドなど)を使い、ヘッドスピード、打ち出し角、スピン量、インパクト時のフェース角などが記録されます。
これらのデータをもとに、スイングの特徴や改善点を確認し、合いそうなスペックを絞り込んでいきます。
3)クラブの試打・調整提案
分析結果をふまえて、複数のクラブを試打します。シャフトの硬さや長さ、ヘッド形状を変えながら、データの変化や振り心地を比較していきます。必要に応じてライ角の調整やグリップ変更など、細かい部分も検討されることがあります。
最終的には、数値と打感の両面からもっとも自分に合った1本を選びます。
ゴルフのフィッティングを行うメリット
フィッティングを受けることで得られる具体的なメリットを以下の3つの視点から紹介します。
- スイングに合ったクラブでミスを減らせる
- 飛距離や方向性が改善しやすい
- クラブ選びの迷いが減る
スイングに合ったクラブでミスを減らせる
自分のスイングに合ったクラブを使うと、インパクトが安定しやすくなり、左右のブレやトップ・ダフリといったミスを減らしやすくなります。
特に初心者は、合わないクラブを使うことで無理な動きが身についてしまうこともあるため、早めのフィッティングがスイングの安定につながります。
飛距離や方向性が改善しやすい
スピン量や打ち出し角といった数値をもとに最適なスペックを選ぶことで、球筋が理想に近づきます。結果として飛距離が伸びたり、狙った方向に打ちやすくなったりと、プレーの手応えが変わってくることも少なくありません。
クラブ選びの迷いが減る
店頭には多くのクラブが並び、見た目や評判だけで選ぶのは難しいものです。フィッティングを通して数値的な根拠が得られると、自信をもってクラブを選ぶことができます。
無駄な買い替えを減らせる点でもメリットがあります。
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ゴルフのフィッティングが「意味ない」「無駄」と言われる理由
フィッティングにはメリットが多くある一方で、「意味がない」「無駄だった」と感じる人もいます。ここではそう言われる理由と、初心者が受けるべきかどうかについて考えます。
スイングが安定していないと結果がブレやすい
フィッティングは、スイングのデータをもとにクラブを選びます。
ただ、毎回スイングがバラバラだと測定結果にばらつきが出て、どのクラブが合っているか判断しにくくなります。「まだ自分のスイングが固まっていないから、今やっても意味がない」と思われがちなのはこのためです。
フィッティングの質にばらつきがある
すべてのフィッティングが満足いく内容とは限りません。測定に使う機器や環境、スタッフの知識や対応によって、提案内容に差が出ることがあります。
簡単な試打だけで終わってしまったり、納得のいく説明がなかったりすると、「わざわざ受けたのに無駄だった」と感じることもあるようです。
初心者にフィッティングは必要?
始めたばかりの人でも、フィッティングは参考になります。とくに、硬すぎるシャフトや長すぎるクラブなど、自分に合っていないものを避けるだけでもスイングに変なクセがつくのを防げます。
ただし、まだフォームが安定していないうちは、数値に細かくこだわりすぎないことも大切です。最初のうちは「振りやすい」「構えやすい」と感じるクラブを基準にし、ある程度スイングが固まってきた段階で改めて本格的なフィッティングを受けるとよいでしょう。
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ゴルフのフィッティングを実施するタイミングについて
最初にクラブを選ぶタイミングで簡易的なフィッティングを受けておくと安心です。そして、ラウンド経験を経て数カ月間継続的に練習してきた頃に、本格的なフィッティングを行うのがおすすめです。
その後も、上達やスイングの変化に合わせて定期的に見直していくことで、常に自分に合ったクラブを使い続けることができます。
ゴルフのフィッティングにかかる料金
フィッティングの料金は、内容や設備のレベルによって幅があります。簡易的な測定だけなら無料や1,000円前後で受けられる店舗もありますが、スイングデータの解析や複数クラブの比較試打を含む本格的なフィッティングでは、数千円〜1万円以上かかることもあります。
目安としては、以下のような相場です。
| サービス内容 | 料金の目安 |
|---|---|
| 基本的な測定(ライ角・シャフト長など) | 無料〜3,000円程度 |
| スイング計測付きフィッティング | 3,000円〜8,000円程度 |
| 全番手対応のフルフィッティング | 10,000円〜15,000円前後 |
クラブ購入とセットで無料になる場合や、初回限定の割引がある店舗もあるため、事前の確認がおすすめです。サービス内容と価格のバランスを見て選ぶことがポイントです。
ゴルフのフィッティングを行う際の注意点
フィッティングは上達の助けになりますが、受ける際にはいくつか意識しておきたいポイントもあります。ここでは代表的な注意点を紹介します。
スイングの状態を整えておく
フィッティングでは実際にボールを打って測定を行います。極端に疲れていたり、調子が大きく崩れていたりすると、いつものスイングとかけ離れたデータが出てしまうことがあります。
正確な診断を受けるには、なるべく普段通りの状態で臨むのが理想です。事前に軽く練習してから向かうのもよいでしょう。
数字にとらわれすぎない
スイングスピードや打ち出し角など、フィッティングでは多くのデータが取得できます。
ただし、数値が良い=自分に合っているとは限りません。振り心地や構えやすさなど、自分の感覚も含めて総合的に判断することが大切です。
数字だけを頼りにすると、結果的に使いづらいクラブを選んでしまう可能性もあります。
目的をはっきり伝える
「飛距離を伸ばしたい」「ミスを減らしたい」「使いやすいクラブがほしい」など、何を重視したいかをはじめに伝えておくと、より的確な提案が受けられます。
目的があいまいなままでは、スタッフ側も判断が難しくなり、フィッティングの精度に影響が出ることも……。自分のプレースタイルや悩みを整理しておくとスムーズです。
【FAQ】ゴルフのフィッティングに関するよくある質問
フィッティングを検討する際に、気になりやすいポイントをQ&A形式で解説します。
フィッティングのみしてもらうのはあり?
クラブを購入せず、フィッティングのサービスだけを受けることは可能です。
ただし、店舗によっては「購入を前提としたサービス」として位置づけられている場合もあるため、事前に確認しておくのがベターです。
なかには、フィッティング料金を後日購入時に割引する仕組みをとっている店舗もあります。つまり、フィッティングも1つの専門サービスとしての価値があり、それなりの費用がかかるのは自然なこと。
正確な診断を受けるための時間や設備、専門スタッフの技術料が含まれていると考えると納得しやすいでしょう。
フィッティングにかかる時間は?
内容にもよりますが、簡単な測定だけであれば15〜30分程度、本格的なフィッティングでは1時間前後かかることが一般的です。番手の数や、試打の工程が増えると時間も長くなるため、スケジュールには余裕を持っておきましょう。
フィッティングする際の服装は?
普段の練習やラウンドに近い服装がおすすめです。体の動きが制限される服だと、スイングに影響が出る可能性があります。動きやすいウェアと運動靴、グローブも持参するとスムーズです。
ゴルフ場のようなドレスコードはないため、普段着でも問題ありません。
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ゴルフのフィッティングは、自分に合ったクラブを見つけるための効果的な方法です。クラブ選びを感覚だけに頼るのではなく、データと経験の両面から見直してみると効率的に上達できるでしょう。
とはいえ、ゴルフのフィッティングは「上級者向け」「難しそう」と感じて、敬遠している方も少なくありません。STEPGOLFのファーストフィッティングは、そんな不安を持つ初心者のためのサービスです。
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