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ゴルフのバックスピンのかけ方。スピン量の目安についても紹介

ゴルフでプロのプレーを見ていると、セカンドショットでグリーンをとらえた瞬間、ボールがピタッと止まる光景を目にします。そう、ゴルファー憧れのバックスピンです。

バックスピンと聞くと、何か特殊なテクニックが必要な気がしますが、原理を知れば初心者でもバックスピンのかかったボールを打てます。

この記事では、ゴルフのバックスピンのかけ方や、スピン量の目安、そしてバックスピンのメリットとデメリットなども解説します。

監修者 野口
バックスピンはスピン量と場面が大切!まずは簡単にバックスピンを調整できる方法から試してみましょう!

ゴルフのバックスピンとは

ゴルフのバックスピンとは、ボールが飛ぶ方向に対して逆回転していることです。実は意識していなくても普通に打っていればバックスピンはかかるもので、問題になるのはバックスピンが適量なのかどうなのかです。

まずはバックスピンの仕組みを理解し、シチュエーションごとの使い分けを考えていきましょう。

バックスピンの仕組み

ゴルフでボールをインパクトする瞬間、クラブフェースがボールに対して垂直に当たることはほとんどありません。だいたいアドレスのときの角度に近い感じで当たるはずです。

そのとき、ボールに対してフェース面が上を向いていれば、バックスピンがかかります。変な打ちそこないでもない限り、バックスピンは自然に発生するのです。

そしてバックスピン量は、以下4点で決まります。

  • ヘッドスピード
  • インパクト時のロフト角
  • ヘッドの入射角
  • フェースのインパクト位置

つまり、ヘッドスピードが早く、フェース角度が大きく鋭角にヘッドが入り、クラブのスイートスポットに近いほど、バックスピンは強くかかります。

ところが問題は、スピンのかかる向きやスピン量が適切かどうかで、それがかみ合わないと大きなミスショットに繋がってしまいます。

バックスピンはどのような場面で打つべき?

ボールにバックスピンがかかると、どのような効果が発生するのかを理解すると、どのような場面で打つべきか理解できます。

ボールにバックスピンが加わると、ボールの上部では空気が後方へ流れやすくなって気圧が下がり、ボールの下部では空気に抵抗するので気圧が上がるので、ボールに上に上がる揚力が発生します。

バックスピン量が多いうちは揚力が重力に勝るため、ボールが落ちてこなくなります。しかしバックスピンが多すぎると、ボールが上がりすぎる「吹け上がり」という現象になり、飛距離が出なくなってしまいます。

一方でボールが地面に落ちたときにバックスピンが続いていれば、落ちた瞬間抵抗力になるので、それがグリーン上だとピタッと止まることになります。スピン量が多ければ、プロゴルファーで見られるような後ろに戻るボールになることもあります。

これらのことを考えると、ドライバーを使ったティーショットでバックスピンが多すぎると、ボールが上がりすぎて飛距離を稼げなくなります。逆にグリーンを狙うアプローチショットでは、ピンをデッドに狙える(カップに直接放り込むイメージでまっすぐ狙える)ようになるので、バックスピンを積極的に活用すべきです。

ゴルフのスピンの種類

  • バックスピン
  • トップスピン
  • 横方向のスピン(スライス回転、フック回転)
  • ライフルスピン

ゴルフボールにかかるスピンはバックスピンだけではありません。縦の関係でいえばバックスピンの反対がトップスピンになります。普通に打っていれば出ないはずの回転ですが、ボールの上を叩いてしまう「トップ」というミスショットで出ることがあります。

その結果はドロップショットのように落ちる球筋となってしまい、残念な結果になりがちです。ちなみにテニスでは、トップスピンを打てるのが上手さのバロメータになります。

スピンは横方向にもかかります。ボールの進行方向に向かって右回転がかかればスライス、左回転がかかればフックになってしまいます。

原因は単純なことで、クラブがアウトサイドインの軌道になればスライス回転になりやすく、初心者が陥りやすい状態でしょう。その逆にインサイドアウトの軌道だとフック回転がかかるのですが、スイング軌道だけではなく、インパクト時のフェース角によっても横回転は発生してしまいます。

しかし、この横方向のスピンを上手く利用すると、ドローボールやフェードボールを打つことができるのです。

これら以外にライフルスピン(注:斜め回転やジャイロ回転など、人により定義が曖昧)という回転も加わり、いかにゴルフボールが複雑なスピンをしているかが分かります。

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ゴルフのバックスピンとスピン量(回転数)

ゴルフのバックスピンは、そのスピン量によってさまざまな影響をもたらします。先ほども触れたように、ドライバーショットでスピン量が多すぎるとボールが吹け上がり、飛距離が出なくなってしまいますが、少なすぎると揚力が不足してドロップボールのようになってしまいます。

ではどれくらいのスピン量が適正なのでしょうか。ここではスピン量とショットの関係について、すこし掘り下げて考えてみましょう。

バックスピンのスピン量の目安は?

バックスピンは打ち方やスイングスピードで変わってきます。では実際にどれくらいのスピン量なのでしょうか。スピン量はボールが1分間に何回転したかで数値化され、その単位としてRPM(revolutions per minute:回転/毎分)が使われます。

アメリカゴルフツアーでヘッドスピードが51m/sの男子選手と、42m/sの女子選手のスピン量の平均値が公開されています。それによると、男子選手がドライバーを打ったときのスピン量は2,686RPMで、女子選手のそれは2,611RPMです。

1分間に2,600回転以上がどのようなものかイメージしづらいのですが、ドライバーショットを最大飛距離出すための理想は、ボールの打ち出し角10°~14°で、2,200~2,600RPMだといわれています。

あくまで目安であるので、最近であれば高い打ち出し角でスピン量を2,000RPM以下におさえて飛距離を稼ぐタイプのドライバーもあります。ただスピン量が多いほどボールの軌道は安定するので、適正範囲のスピン量でショットするのが王道といえます。

またアイアンのスピン量は、番手に1,000を掛けたスピン量が理想といわれており、7番アイアンであれば7×1,000=7,000RPMくらいが目安となります。しかしこのスピン量になるためには、かなりのヘッドスピードと正確なショットが要求されるので、アマチュアはこの数値の20%マイナスくらいが目安になります。

クラブやボールによってスピン量は変わる?

ゴルフクラブは番手が大きくなるほどフェース角が大きくなり、自然とスピン量が多くなるようになっています。この理屈どおりドライバーのスピン量が一番少なく、ピッチングウェッジ(PW)やアプローチウェッジ(AW)のスピン量が多くなります。

最近では飛距離を伸ばすため、「低スピン」を謳うドライバーも多くなり、クラブによってスピン量は変わってきます。アイアンでもほとんどのアマチュアが使用するキャビティアイアンは、マッスルバックアイアンと比べるとスピン量が減るのが一般的です。

またボールによってもスピン量は違いが出ます。ゴルフボールには大きく分けて3種類のタイプがあり、飛距離重視のディスタンス系、スピンのかかりやすいスピン系、そしてその中間のバランス系です。

見て分かるとおりスピン系は表面がソフトで、インパクト時にフェースに吸い付くようなショットになり、スピンがかかりやすくなります。ディスタンス系はその逆で、ボール表面が固く反発力が高いので、スピンがかかりにくいタイプです。

スライスなど余計なスピンに悩まされる初心者には、ディスタンス系のボールがおすすめですが、自分のプレースタイルや球筋に合わせて選択すると良いでしょう。

スピン量を増やす方法は?

ゴルフにおいてスピン量を増やす目的は、アイアンショットでボールを止めるためです。本来はイントゥインのスイングでヘッドスピードを上げるのが正攻法ですが、手っ取り早いのはギア(道具)に頼ることです。

ひとつは重心の高いアイアンを使うことですが、このような特徴をもったアイアンはソールが薄い「マッスルバック」といわれるタイプで、ショットの難易度が上がってしまいます。

もう一つがスピン系のボールを使うことで、一番簡単な方法です。ただティーショットのドライバーのときはディスタンス系のボールで、2打目以降はスピン系ということはルール上できないので注意しましょう。

ゴルフのバックスピンのかけ方や打ち方のコツ

ゴルフクラブとボール

ゴルフのショット、とくにアイアンでバックスピンをかけるには、適切な打ち方を身につけなければなりません。

ここではバックスピンが思ったようにかからない方のために、バックスピンのかけ方や打ち方のコツについて説明します。

ダウンブローに振りぬく

ボールにバックスピンがかかる要素のうち、スイングに関係することはヘッドスピードと、インパクト時の入射角です。入射角が大きいほどスピン量が増えるので、クラブをトップからダウンブローで打つのが効果的で、ヘッドの最下点がボールより前方にくるイメージになります。

ダウンブローがきれいに決まると、インパクトのあとターフが取れるはずです。つまりターフが取れているのはダウンブローに振りぬけている証なのです。

ハンドファーストを意識する

ゴルフ上達の基本ともいえるハンドファーストのインパクトですが、ダウンブローとも関連しています。ハンドファーストとは、インパクト時にボールの位置よりグリップが進行方向へ出ている状態のスイングです。

この形でボールをとらえると、やはりヘッドの最下点がボールより前方にきます。結果としてスピン量が増えバックスピンがかかります。

また副次効果として、ハンドファーストのスイングが身につくと、クラブの軌道がインサイドアウトになるので、スライスしないショットが打てるようになるでしょう。

気持ち右目にボールをセットする

初心者にとって一番楽な方法がボールをいつもより右にセットすることです。右目にセットしてアドレスすると自然にハンドファーストの形になっているでしょう。ただあまり右に置きすぎると正確なショットができなくなるので、いろいろ試すことをおすすめします。

一般的には、ドライバーのときは左足かかとの延長線上付近にボールをセットし、PWなどのアプローチショットでは体の中心線上にボールを置きます。つまり番手が大きいほど体の中心に近づくのですが、これより気持ち右にある感覚です。

ゴルフのバックスピンがかかりすぎる原因や対処法

憧れさえ抱くゴルフのバックスピンですが、アプローチでピタッと止めるようなメリットばかりではありません。ここまで説明したように、ドライバーショットでスピンがかかりすぎるとボールが吹け上がり、飛距離が出なくなってしまいます。

ゴルフのバックスピンのデメリットやその原因、そして対処方法について考えてみましょう。

バックスピンがかかりすぎるデメリット

バックスピンには適正なスピン量が存在し、かかりすぎるとデメリットになってしまいます。日本の女子プロゴルファーのヘッドスピードの平均は40m/sくらいといわれますが、これはアマチュアの男子ゴルファーの平均とほぼ同じです。

ところがドライバーの飛距離は250ヤードが平均の女子プロに対して、アマチュア男子のそれは230ヤードほどです。もちろんインパクトの正確性など、技術的な違いは大きいのですが、もう一つバックスピンが原因になっています。

女子プロの平均的なスピン量が2,500RPMなのに対し、アマチュア男子は4,000RPMにもなっているのです。これではドライバーの飛距離に差が出るのも無理はありません。

バックスピンがかかりすぎる原因

ドライバーでバックスピンがかかりすぎる原因は複数考えられますが、大きな要因になるのがドライバーのロフト角が合っていないことです。

一般的にヘッドスピードの早いパワー系のゴルファーは、ロフト角が10°未満のドライバーが良いとされます。逆にヘッドスピードの遅い非力なゴルファーは11°以上のロフト角が勧められます。

もしパワーがある方がロフト角の大きいドライバーを使うと、非常に大きなバックスピンがかかってしまい、ボールが吹き上がる結果となるのです。

またクラブヘッドが軽すぎると、コック(手首を親指側に折る動き)が早くほどけてしまい、バックスピンがかかりやすくなります。

スピン量を減らす打ち方

ドライバーでスピン量を減らすためには、ダウンブローとは逆にアッパーブローぎみに打つことを意識してみましょう。これは打ち上げるというより、真横から払い打つようなイメージになります。

またティーの高さを変えてみることで効果がみられることがあります。吹き上がるのを嫌がるゴルファーはティーを低くしがちですが、かえってダウンブローにヘッドが入ってしまい、逆効果になることもあるのです。

ドライバーショットでは左かかと線上にボールをセットする方が多いのですが、その位置だとクラブの軌道がアウトサイドインになりやすいので、すこし右にボールをセットすることも効果が期待できます。

ゴルフのバックスピンがかからない初心者にはゴルフスクールがおすすめ

シチュエーションによってメリットにもデメリットにもなるバックスピンですが、正しく理解し使いこなすことでショットの選択肢は大きく広がります。

そのためには理屈にあったスイングを身につけることが大事になります。ゴルフのスイングはちょっとしたヒントで成長するもので、バックスピンがかからない初心者には、ゴルフスクールでヒントをつかむことがおすすめです。

急がば回れというのは、ゴルフにこそ相応しい言葉なのかもしれませんよ。

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