久しぶりにゴルフを再開しようと思ったとき、「うまく打てるかな」「周囲に迷惑をかけないかな」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。数カ月〜数年のブランクがあると、スイングの感覚を忘れていたり、ルールやマナーがあいまいになっていたりと、再スタートにはちょっとした準備が必要です。
この記事では、ブランクの長さに応じた準備のポイントから、久しぶりのラウンドを楽しむための心構えや練習メニュー、持ち物リスト、コース選びのコツまで幅広くご紹介します。
プレッシャーを感じすぎず、気持ちよくゴルフを楽しむためのヒントをまとめました。再スタートを前向きに踏み出せるよう、ぜひご活用ください。

ブランク期間とそれに応じた準備
ブランクも期間によってさまざまで、数週間のブランクであれば軽いウォーミングアップで感覚を取り戻せますが、数年単位のブランクとなると、スイング感覚の低下や身体の衰えを想定した準備が必要になります。
以下に具体例として、ブランク期間に応じた心身の変化と、おすすめの準備内容をまとめました。
ブランク期間 | スイング感覚の状態 | フィジカルの状態 | おすすめの準備内容 |
---|---|---|---|
2週間 | ほぼ問題なし | 変化少 | 軽い素振りとストレッチでOK。 |
1カ月 | 若干のズレあり | 微妙な硬さ | パターやアプローチから慣らす。 |
2カ月 | タイミングが少しズレる | 可動域に変化あり | ハーフスイングやスローモーション素振りが有効。 |
半年 | 感覚は大きく低下 | 筋力・柔軟性低下 | ストレッチ強化。動画で自己チェックを。 |
1年 | 基本を忘れがち | 体力に衰えあり | 練習場でフォーム確認+アプローチ練習中心に。 |
3年 | 構えや打点が曖昧に | 体の動きが鈍い | プロのアドバイスやレッスン活用が◎。 |
5年 | 打ち方がほぼリセット | スイングに必要な筋力が減少 | 基礎の再確認から始める。無理せず短時間ずつ。 |
10年 | 初心者同様に近い | 全体的に衰え | 基本から学び直す気持ちで。まずはパター・素振りから。 |
20年 | 道具の変化も影響 | 身体がついてこない | ゴルフの進化を知る意味でもレッスン推奨。完全に初心者と同様の対応を。 |
もちろん、ゴルフをしなくなるまでの経験値やスキルによっても準備内容は違います。ここで示したのはあくまで目安として参考にしてください。
【心構え】久しぶりのゴルフを楽しむために大切なこと
ブランク明けのゴルフは、結果を出す場ではなく楽しさを再発見する場です。技術的な準備と同じくらい、気持ちがラウンド全体の印象を左右します。
ここでは、久しぶりでもプレッシャーを感じずにプレーするための心構えを3つ紹介します。
完璧を目指さない
久々のラウンドでは、「ナイスショットを連発しよう」と意気込むほど、自分にプレッシャーがかかります。しかし、感覚のズレや緊張がある状態で完璧なプレーを目指すのは非現実的です。むしろミスが出るのは当然と割り切り、1打ごとに「次はこうしよう」と考えられる柔軟さが大切です。
一緒にプレーする人に配慮する
久しぶりだと自分のプレーに集中しがちですが、同伴者とのコミュニケーションも重要です。プレーの流れを妨げない、迷ったら先に打ってもらうなど、周囲への配慮を意識することでラウンド全体の雰囲気が和やかになります。結果的に自分のプレーにも良い影響を与えることが少なくありません。
小さな成功体験を積み重ねる意識を持つ
スコアではなく、「今日はパターの距離感が良かった」「バンカーから一発で出せた」など、プレー中のポジティブな要素に注目するようにしましょう。ブランク明けのゴルフでは、過去と比較するよりも、「今できたこと」に目を向けることで、楽しさとモチベーションが高まりますよ。
【練習】ゴルフの感覚を取り戻すための練習メニュー
ブランク明けにいきなりフルスイングするのは、体への負担が大きく、フォームの乱れを助長してしまうことも。まずは体を慣らし、感覚を取り戻すための基本練習から始めることが大切です。
ここでは、無理なく再スタートを切るための3つの練習メニューを紹介します。
ストレッチと素振りから始める
体の可動域を広げ、関節や筋肉の動きをスムーズにすることで、ケガの予防にもなります。素振りはクラブの重みを体に思い出させる目的で行いましょう。
手順
- 肩甲骨、股関節、体幹を中心に5分ほどストレッチする
- クラブ(7番アイアン程度)を使い、ゆっくりとハーフスイングの素振りを10回
- フルスイングの素振りを、テンポを意識して10回
- ミラーや窓に映る自分のフォームを確認しながら数回繰り返す
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パター・アプローチから感覚を戻す
小さな動きから始めることで、力感やタイミングを無理なく取り戻すことができます。最初は距離を求めず、芯で打つ感覚を大切にしましょう。
手順
- 3球を使い、1mの距離を繰り返しパター練習(方向性重視)
- 1m → 2m → 3mと距離を伸ばし、距離感を体に再学習させる
- グリーン周りを想定し、ピッチエンドランでアプローチ練習(10~20y)
- 1球ずつ打って「構え → 打つ →結果を確認」のサイクルを丁寧に行う
スイング動画を活用する
主観と客観にズレがある場合、動画でチェックするのが効果的です。以前の自分の動画と比較するのも良い方法です。
手順
- スマートフォンを後方・正面から撮影できる位置にセット
- 実際に数球打ち、映像を確認
- フォームのズレや、軸・リズムのブレをメモしておく
- 必要であれば、以前のスイング動画と並べて比較する
【マナー・ルール】久しぶりでも恥をかかないために確認すべきポイント
久しぶりのゴルフでは、スイングの感覚だけでなく、ゴルフ特有のマナーやルールも忘れがちです。周囲と気持ちよくラウンドするためにも、最低限のポイントは押さえておきましょう。
- 基本的なマナー・ルールの確認事項
- プレーファスト(スロープレーの防止)
- 同伴者への配慮
- グリーン上の所作
- 服装や持ち物の確認
- 安全意識
「迷惑をかけないこと」を意識しすぎるあまり、プレーに力が入ってしまう人もいますが、基本的なマナーを守っていれば周囲は理解してくれるものです。肩の力を抜いて、自分のペースで楽しむようにしましょう。
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【持ち物】久しぶりのラウンド前日のチェックリスト
久しぶりにゴルフへ行くときは、当日になって「あれがない」「これが足りない」と焦ることがないよう、前日にしっかり準備しておくことが大切です。
以下のチェックリストを参考に、忘れ物がないか確認しましょう。
<必須の持ち物リスト(一覧)>
これらは、1つでも欠けるとプレー自体ができない、または迷惑をかけてしまうものです。出発前に必ず確認をしましょう。
- ゴルフクラブ
- ゴルフウェア
- ゴルフグローブ
- ゴルフシューズ
- ゴルフボール
- ティー(ティーペグ)
- マーカー
- グリーンフォーク
<持っていると便利な持ち物リスト(一覧)>
これらは必須ではないものの、あると安心できたり快適さを高めてくれるアイテムです。気候や自分のスタイルに応じて選びましょう。
- 帽子・サンバイザー
- サングラス
- ボールケース
- レインウェア・ラウンド傘
- スコアカウンター
- ボールポーチ
- メイク用品やスキンケアグッズ
- サブバッグ
持ち物を事前にチェックすることは、ラウンドをスムーズに楽しむための基本です。ゴルフ場によってレンタルの有無やサービス内容も異なるため、必要に応じて事前に確認しておきましょう。
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【コース】久しぶりのゴルフにおすすめのプラン・コース選び
久しぶりにゴルフを再開するなら、「スコアを出す」より「気持ちよく楽しむ」ことを第一に考えたコース選びが重要です。ブランクがあると、どうしてもプレッシャーを感じやすくなるため、精神的・技術的にやさしい環境を整えておくことが大切です。
まずおすすめなのは、難易度がやや易しめのコースです。フェアウェイが広く、バンカーや池が少ないレイアウトであれば、多少ショットが乱れてもトラブルになりにくく、ストレスを感じにくいでしょう。距離が短めのコースであれば、体力的にも安心して回れます。
また、時間に余裕のあるプランを選ぶこともポイントです。午後スルーやハーフラウンドなど、無理なく楽しめるプレースタイルを選びましょう。1人予約が可能なコースや少人数でラウンドできるプランも、他人に気を使いすぎず、マイペースにプレーしたい方に向いています。
久しぶりのゴルフこそ、ゆるく楽しめる環境選びが成功のカギです。スコアを気にしすぎず、「またやりたい」と思える1日を目指しましょう。
【注意点】久しぶりのゴルフで気をつけるべきこと
ブランク明けのゴルフは、体も頭も思い通りに動かないもの。だからこそ、プレーの内容以上に「安全で快適にラウンドを終える」ことを第一に考えるべきです。
この章では、久しぶりにゴルフを再開する際に注意したいポイントを3つに整理して紹介します。恥ずかしい思いやケガを防ぐためにも、事前にしっかりチェックしておきましょう。
時間管理を意識する
久しぶりのゴルフでは、準備や移動、プレーにかかる時間を見誤るケースが多くあります。特にスタート前の準備がバタバタしてしまうと、落ち着いてプレーに入れず、そのまま調子を崩すことも。ラウンド当日は、余裕をもってゴルフ場に到着することを心がけましょう。
また、プレー中もスロープレーにならないように注意が必要です。ショットの順番やクラブ選びなどで迷いがちな方は、事前に流れをシミュレーションしておくと安心です。
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身体を急に動かしすぎない
長期間クラブを握っていないと、体がスイングの動きを忘れていたり、筋力や柔軟性が落ちていたりします。その状態でいきなり全力のショットをしようとすると、腰や肩を痛めるリスクがあります。スタート前にはストレッチや軽い素振りで筋肉と関節を十分に温めておくことが大切です。
特に冬場や早朝のプレーでは身体が冷えているため、ウォーミングアップの重要性はさらに高まります。
スコアより安全を優先する
久しぶりのプレーでは、スコアを気にしすぎるよりも、「ケガなく1日を楽しむ」ことを最優先にすべきです。斜面でのショットや無理なクラブ選択など、リスクの高いプレーを避けることが大切です。無理に飛ばそうとするよりも、確実に前進させる選択を取ることで結果的に安定したスコアにつながります。
また、周囲のプレーヤーとの距離や順番などにも注意し、事故やトラブルのないプレーを心がけましょう。
ステップゴルフはブランク明けの軽い練習にもおすすめ◎
久しぶりのゴルフ再開には、無理のないペースで「感覚を取り戻すこと」が何より大切です。とはいえ、自己流で感覚を探るのは不安もつきもの。そんな方にこそおすすめしたいのが、ステップゴルフです。
ステップゴルフには通い放題の定額プランで、コーチによるレッスンだけでなく練習場としても活用できるので、ブランク明けの方でも気軽に練習を再開できます。スイング解析機の導入店舗もあり、自分では気づきにくいクセやフォームの変化もチェック可能。知識豊富なコーチが常駐しているため、「一からやり直したい」「基本を見直したい」と感じている方にも最適です。
無料体験レッスンも実施中なので、久しぶりのゴルフに不安を感じている方は、まずは一度ステップゴルフでの練習を体験してみてはいかがでしょうか。ブランクを乗り越えて、再びゴルフを楽しむきっかけになるはずです。