ゴルフを始めたばかりの仲間同士で「そろそろコースに出てみようか」という話が出ると、楽しみな反面、不安を感じる人も多いはずです。周りに経験者がいないと、進行のスピードやマナーで迷惑をかけないか、服装や準備はこれで合っているのかなど、疑問が尽きません。
しかし、初心者だけでも安心して回れる方法やコース選びのポイントを押さえておけば、コースデビューはぐっと身近になります。
この記事では、初心者同士でラウンドする際の注意点、選ぶべきコースやマナーの基本を整理し、不安を解消できるように解説していきます。

ゴルフコースは初心者だけでも楽しめる
ゴルフは経験者に連れて行ってもらうもの、というイメージをもつ方も少なくありません。
しかし近年は、初心者同士でも安心して参加できるプランや、やさしいレイアウトのゴルフ場が増えており、敷居はぐっと下がっています。友人や仲間と気軽に挑戦できる環境が整ってきたといえるでしょう。
ただしゴルフは「紳士のスポーツ」と呼ばれるように、進行のマナーや周囲への配慮が欠かせません。楽しむためには、ルールや礼儀を意識しながらプレーすることが大切です。
ゴルフの初心者だけでコースを回るメリット・デメリット
初心者同士でラウンドすることには、楽しさと気楽さがある一方で不安要素もあります。
ここでは、仲間うちだけで挑戦するときに考えられるメリットとデメリットを整理してみましょう。
メリット
初心者同士のラウンドで一番大きいのは、気兼ねなくプレーできる点です。経験者と一緒だと「迷惑をかけてはいけない」という意識が強くなりがちですが、初心者同士なら失敗を気にせず気楽にプレーできます。
プレッシャーが少ない分、練習で培ったスイングを試しやすく、ゴルフそのものを楽しむ余裕が生まれるでしょう。また、同じレベルの仲間と回ることで、安心感や連帯感を得られるのも魅力です。
デメリット
一方で、進行のスピードやマナーの面では注意が必要です。経験者がいないため、ルールやコース上での所作を誰も正しく導けず、気づかないうちに後続の組やゴルフ場に迷惑をかけることがあります。
また、困った場面で適切な判断ができず、焦りからプレーが乱れる場合もあるでしょう。初心者だけのラウンドは気軽で楽しい半面、マナーや安全面への意識が求められます。
ゴルフ初心者だけで回るコースで迷惑をかけずに楽しむ方法
初心者だけでラウンドに出るからといって、遠慮しすぎる必要はありません。少し工夫を加えるだけで、周囲に迷惑をかけず気持ち良くプレーできます。
ここでは、初心者でも周りに迷惑をかけずにラウンドする具体的な方法を3つ紹介します。
初心者向けの簡単なコースを選ぶ
まずは、難易度の低いコースを選ぶことが大切です。
フェアウェイが広くアップダウンの少ないコースなら、ショットが少し曲がっても大きなトラブルになりにくくプレーも滞りません。ボール探しや打ち直しが減ることで、結果的に進行もスムーズになります。
たとえば、ショートホール中心のコースや全体の距離が短いゴルフ場なら、初めてのラウンドに適しています。
具体的なコースの特徴や例は次章で紹介します。
初心者向けプランで参加する
ゴルフ場によっては、初心者のための特別プランを用意している場合もあります。
たとえば、レンタルクラブ付き・スタート時間に余裕がある・同レベルの人だけで組まれるなど、初心者にやさしい設計になっているのが特徴です。
「ビギナー専用デー」や「初心者歓迎プラン」などの表記があれば、迷わず候補に入れましょう。初心者向けプランなら、参加ハードルが下がるだけでなく進行やマナーへのプレッシャーも少なくなります。
最終組で回る
できるだけリラックスしてラウンドしたいなら、スタート時間の遅い枠を予約してみましょう。一般的に、最終組に近い時間であれば後続の組がいないか、少ない場合が多く、初心者同士でも焦らずにプレーできます。実際の予約時には「遅めの時間でお願いしたい」と伝えることで、配慮してもらえるケースもあります。
ただし、日没が近づくとコースの一部が暗くなり、プレーの継続が難しくなる可能性があります。また、クラブハウスの営業終了時間が迫ると、入浴や食事の時間が取れないこともあるため、「最終組だからといって時間が無制限ではない」ことを認識しておきましょう。
気持ちに余裕をもって回れるという点では魅力的な選択肢ですが、時間管理の意識はもっておく必要があります。
初心者だけで回るのにおすすめなゴルフコース(ゴルフ場)の特徴
初心者だけでコースに出るなら、まずはゴルフ場選びが肝心です。難易度が高すぎるコースを選ぶと進行が滞ってしまったり、思うようにプレーできず気まずさを感じることもあります。
ここでは、初心者同士でも安心して回れるゴルフ場の特徴を紹介します。
ショートコース
ショートコースは1ホールごとの距離が短く設計されており、ほとんどがパー3で構成されています。ドライバーを使う必要がなく、ボールが大きく曲がる心配も少ないため、ラウンドの流れやルールに慣れるには最適な環境です。
1周にかかる時間も短く、料金も手頃なことが多いため、初めてのコース体験にうってつけです。
スコアよりも、コースを回る感覚を身につけることを目的にするとよいでしょう。
フラットで広めのフェアウェイ
フルコースに挑戦する場合は、なるべく平坦な地形でフェアウェイの幅が広いコースを選ぶのが理想です。打球が左右に少々ブレてもラフや林に入りにくくボール探しに時間を取られにくいため、全体の進行もスムーズになります。
アップダウンやドッグレッグ(大きく曲がったレイアウト)の少ない設計であれば、次のショットの距離感もつかみやすく、精神的な余裕も生まれるでしょう。
距離が短めのコース
正式な18ホール構成のゴルフ場でも、総距離が短めに設計されているコースであれば回りやすくなります。たとえば、レディースティーやフロントティーなど、後方から打つ必要のないティーが整備されているゴルフ場は、プレースタイルに合わせた選択がしやすく安心です。
ショートコースと違って本格的なコースを体験できるので、「次のステップ」として選ぶのにも向いています。
ステップゴルフでは、コースデビューを控えた初心者の方向けの専用カリキュラムをご用意しております。
ゴルフ初心者だけでコースを回るときに気をつけること
初心者同士でコースに出ると楽しさと同時に思わぬトラブルも起こりがちです。特に周囲への配慮が欠けてしまうと、知らず知らずのうちにほかのプレーヤーに迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
ここでは、初心者が陥りやすい失敗を踏まえながら、気をつけるべきポイントを紹介します。
プレー進行が遅れすぎないようにする
初心者だけで回ると、1ホールにかかる時間が長くなりがちです。ボール探しや打ち直しに時間をかけすぎてしまうと後続組を待たせてしまいます。また、後続組を気にしすぎると、プレッシャーから焦りが生まれる悪循環に陥ることもあるでしょう。
特にありがちなのが、全員が同じ場所に集まって1人ずつ打つなど、間延びした進行です。
たとえば「各自が自分のボールに移動して準備をする」など、少し意識を変えるだけでも進行スピードは大きく変わります。スムーズにラウンドを進行させるためには、臨機応変にテンポよく進める意識が大切です。1ホールは15分程度を目標にプレーできるとよいでしょう。
基本マナーを守る
「ゴルフのマナー」は難しいことではなく周囲に配慮する姿勢そのものです。とはいえ、初心者は無意識に以下のような行動をとってしまいがちです。
- グリーン上で他人のパッティングラインを踏んでしまう
- 人が打つときに物音を立てる
- バンカーを慣らさずに立ち去る
- ピンを抜いたまま放置してしまう
- 人の真後ろに立って構える(プレッシャーになります)
どれも悪気はなくても、経験者から見ると「気づいてほしい」と感じる行動です。回数を重ねれば自然と覚えることですが、最初は意識して気を配るだけでも印象が大きく変わりますよ。
安全確認を忘れない
ゴルフは道具を使うスポーツである以上、安全面にも注意が必要です。
特に注意したいのが「打つ前の確認」です。前の組が見えない場所にいる可能性があるホールでは、前方の状況をしっかり確認してからショットを打つようにしましょう。練習スイングでも人が近くにいないか確認し、打球事故を防ぐ意識をもつことが大切です。
忘れ物を防ぐ意識をもつ
初心者によくある失敗の1つが「クラブの置き忘れ」です。グリーン周りにアプローチウェッジやパターを置き、そのままカートへ戻ってしまうケースは非常に多く、気づいたときには数ホール先……ということも。
初心者の間は、各ショットのあと「クラブは手元にあるか」とお互いに確認し合うと防げます。また、カートを降りるときにクラブを複数本持っていけば、進行がスムーズになります。
適切な服装で参加する
ジーンズやスニーカーなど、ゴルフ場のドレスコードに反する服装で来場すると、スタート前から注意を受けることがあります。ゴルフはスポーツでありつつ、フォーマルな1面もあるため、襟付きのシャツやゴルフ専用のシューズは基本です。
見た目のマナーは、自分たちが初心者であることを理解してもらう手助けにもなります。
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【FAQ】ゴルフ初心者だけでコースを回るときによくある質問
ゴルフデビューを控えた初心者が気になるポイントを整理しました。初ラウンドのイメージを明確にする参考にしてみてください。
初ラウンドのスコアはどれくらい?
ゴルフを始めたばかりの方が初ラウンドで出すスコアは、120〜150前後が目安とされています。ショットごとに大きくブレることも多いため、スコアにこだわるよりもルールや流れに慣れることを優先しましょう。
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最低限必要な持ち物は?
クラブセットは欠かせませんが、初心者の場合は自前で揃えていなくても問題ありません。多くのゴルフ場では、初心者用クラブセットのレンタルが可能です。ルール上は14本まで使用できますが、最初のうちは7〜9本程度でも十分にプレーできます(ドライバー、アイアン数本、ウェッジ、パターなど)。
そのほか必要なものは、グローブ、ゴルフシューズ(これもレンタル可の場合あり)、ボール数個、ティー、マーカー、帽子やタオルなどです。
加えて、日焼け止めや虫除けスプレー、携帯飲料があると快適に過ごせます。天候が変わりやすい日は、レインウェアや替えの手袋もあると安心です。
ゴルフ場でレンタル可能なものは?
ゴルフ場によっては、クラブ・シューズ・カートバッグなどのレンタルが用意されています。レンタル料金や在庫状況は事前に確認しておくと当日慌てずにすみます。
特に初心者用のセットを取り扱っているゴルフ場では、デビューに向けた配慮が行き届いている傾向があります。
初心者だけで回るとどれくらいの時間がかかる?
一般的な18ホールのラウンドは経験者で4〜4.5時間程度ですが、初心者だけの場合は5時間ほどかかることもあります。
各ホールでの時間配分を意識し、無理に完璧を目指さないことがスムーズな進行につながります。ただし、ラウンド時間はゴルフ場の進行にも左右されるため、時間を意識し過ぎず、周りの状況に合わせるよう心がけましょう。
コースでのマナーはどうやって学べばいい?
多くの人は、実際にプレーしながら徐々に覚えていきます。周囲のプレーヤーの動きや、同伴者からのアドバイスが学びのきっかけになります。
また、より確実に身につけたい場合はインストラクター付きのコースレッスンを活用するのも効果的です。コースレッスンなら、スイング指導と並行してマナーやルールも実践形式で学べます。
コースデビュー前にはインドアゴルフでの練習がおすすめ◎
初心者同士のラウンドは、気兼ねせず楽しめるのが魅力です。ただ、進行の遅れやマナー違反が重なると、知らず知らずのうちに周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。恥をかかずに、そして焦らずにプレーを楽しむためには、事前に少しでも練習をしておくことが安心につながります。
屋外の打ちっぱなしも選択肢の1つですが、天候や季節に左右されにくく、初心者でも落ち着いて練習できるのがインドアゴルフの強みです。特に「これからコースデビューを考えている」という人にとっては、スイングの基礎をしっかり身につけられる環境が整っているインドア施設の活用がおすすめです。
中でも店舗打席数・累計会員数で業界ナンバーワンのステップゴルフは、初心者が安心して始められる仕組みが充実しています。初心者の目線に立ったオーダーメイドレッスンを定額制で提供しており、天候に関係なく通いやすい環境を全国に展開しています。レッスン以外の自主練でも活用できるので、自分のペースでスイングを安定させながら、じっくりステップアップできます。
さらに、毎月70本以上のコースレッスンイベントを開催しており、実際のコースでゴルフそのもの以外のルールやマナーを学べる点も魅力です。「いきなり1人でコースに出るのが不安」という方でも、実戦形式での練習を重ねることでスムーズにラウンドデビューが目指せます。
とくにラウンド未経験者向けの「ファーストレッスン」では、ルールやマナーなどラウンドに必要な知識からお伝えするので、コースデビュー前にぴったりです!
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