お父さんは名軍師～蛭田プロ初優勝～

こんにちは。

今朝、遅ればせながら録画していたCATレディース最終日を視聴しました。西郷プロとのプレーオフを制し、苦節8年、蛭田プロがツアー初優勝を成し遂げました。

14アンダーで迎えた本戦の18番パー5、3打目のアプローチを2Mに付け、一方の西郷プロは惜しくもパーで13アンダーでホールアウト。誰もが蛭田プロ初優勝間違いないと思われたことでしょう。やけに打つ前に深呼吸していましたが、頭が真っ白になっていたのかもしれません。ファーストパットがかなりオーバー。80㎝くらいのウイニングパットの前にまた深呼吸・・・そして無情にもそのパットはリップアウトして、また70㎝くらいの嫌な距離が残ります。アナウンサーが「これを外せば西郷真央の優勝です。」というと、大御所の戸張捷さんが「そんなこと言っちゃダメですよ、これを入れてプレーオフと言わないと。」とたしなめていました（笑）そんな「魔の空気」に飲み込まれそうになったその時です！キャディのお父さんがペットボトルを取りに行って、蛭田プロに水を飲ませました！こんな光景初めて見ましたがこれはファインプレーですね。何とか一呼吸おいて、嫌な距離のパットを沈めてプレーオフに突入したのです。

しかし、やはり優勝目前の3パットを引きずっていたのでしょう、プレーオフの1打目、2打目とも全く芯に当たらず、3打目は残り157ヤード深いラフ。西郷プロは2打目まで完璧でフェアウェイからの3打目。ピンチは続きます。ここでまたお父さんが「グリーンの真ん中に打って、傾斜で左に転がそう」とアドバイス。蛭田プロは、見事お父様のアドバイス通りの完璧なショットを放ち、奇しくも先の18番でパーパットを外したところ付近に乗せました。ギャラリー大歓声！そして今度はスムーズなストロークでバーディーパットを決めて、劇的かつ涙の初勝利となりました。

蛭田プロも素晴らしいのですが、キャディのお父さんの「ゴルフ脳」は最高ですね！前述のくだり以外もホントに的確な助言をされていました。黒田官兵衛ばりの名軍師です。実に興味深い試合でした.

担当コーチ